広福保育園の運動会では、毎年きい組さん(年長)による鼓笛隊がおおきく注目をされます。初夏から秋にかけて、一つの音楽を違う楽器で表現することを学びます。鼓笛隊は小太鼓、大太鼓、トリオ、キーボード、シンバルなどの楽器を使用し、幼児音楽専門の尻谷文子先生に編曲していただき、尻谷先生のご指導をいただきながら約3か月かけて練習を重ねていきます。鼓笛隊演奏が終わったとき、我慢しながらも成功させたことや、それぞれの子どもたちが自分のやることをきちんとすれば、いろんな音が合わさって素晴らしい音楽となることを学びます。
おゆうぎ会では、各クラスがそれぞれの発達度合いに応じた曲を、尻谷先生に選曲・編曲していただき、11月から練習を重ねていきます。発表までは普段使いなれない、メロディオンや鉄琴、木琴、大太鼓、キーボード、シンバルなどの楽器の音を出すことから始まり、次第に合わせて表現することを学んでいきます。どの子も、一生懸命に自分に与えられた楽器を演奏することで、おとなの心にズンズン入ってくる音楽を展開できるようになります。
この音楽の専門講師による指導は、広福保育園の長年の特色の一つにもなっています。確実に一つ一つ成長していく子どもたちにとって、発表の場があり「上手にできたね!!」とみんなに褒められるためには、我慢と努力が必要だということを学びます。豊かな感性を育みつつ、厳しさの先には充実感があることを、音楽を通して学んでいきます。